小学生の国語の授業では教科書の音読があります。
文学作品などが教材になっていて、児童の一人が当てられてそれを音読します。
低学年の時は全員で音読をするときもあります。
音読は言葉を覚える面では非常に教育効果があるとされ、目から口からそして耳から言葉が認識できるので多くの言葉が覚えられます。
一方で子供のころに文章を音読する癖がつくとそれ以降も音読を基本とした読み方になる弊害もあります。
本来本などを読むときは目で認識すればよく目を動かすスピードでどんどん理解ができるはずです。
しかし子供のころに音読に慣れていると黙読でも頭の中で声を出した状態で読み進めてしまいます。
大人になると速読術等がもてはやされるときがありますが、実際は特別な能力ではなく音読の癖を排除するための訓練と言えるでしょう。
頭で音読するのではなく目で文字を認識すればそれ以前よりも速く読めるようになりますがそれは普通の能力に戻っただけです。
でも多くの人は音読の癖を抜けきれません。